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2009年9月5日
日帰り
百名山
木曽駒ヶ岳
木曽駒ヶ岳
千畳敷カール
千畳敷カール


【ルート】
千畳敷 八丁坂 乗越浄土 中岳 木曽駒ヶ岳(2,925m) 乗越浄土 千畳敷
主な山 :木曽駒ヶ岳(2,956m)
行程 :4時間半
宿泊 :−
難易度 :★☆☆☆☆
お勧め度 :★★★★★

【コース概要】
日帰りで行け、お手軽アルプス体験ができるコース。駐車場代にバス代、ロープーウェイ代と経費が嵩むがのが辛いが、楽にアルプスを楽しめるのだから仕方がない。コースは初級。特に難しい場所はない。




菅の台バスセンター
早朝から混む菅の台バスセンター(駐車場)
日帰りで行ける山を考えていて、決まったのが今回行く木曽駒ヶ岳。
これまで地元で低山登山ばかりしてきたが、いよいよアルプス挑戦である。天気の良い週末を選んで、金曜の夜に出発した。

木曽駒ヶ岳のゲートとなる中央道は駒ヶ根ICである。早めに着いて現地で仮眠を取ろうと思っていたので、ICに着いたのが午前2時前であった。そのまま菅の台バスセンター(駐車場)へ向い、仮眠を取る。まだ真っ暗で、バス始発の6時まで随分時間があるのに、駐車場は3割位は埋まっていた。

今回向う木曽駒ヶ岳は、近くまでロープーウェイが通っており、比較的簡単に行ける。アクセス方法はまず駒ヶ根ICで降り、菅の台バスセンターへ向い駐車する。ここからバスに乗ってロープーウェイ駅(しらび平)へ向い、そこでロープーウェイに乗り換える。そして降りれば千畳敷カールだ。
少し費用は嵩むが、駒ヶ根ICから駐車場まで近いし、高地までのアクセスの良さを考えると、まあ仕方ないだろう。
ところでこのロープーウェイ、何でも日本最高地点の駅だそうで標高は2,611mもあるそうだ。ロープーウェイの出発地点が1,611mで標高差950m。これも日本一だそうだ。さすがアルプス。


まだ9月上旬であるが、朝方は車の中でも結構冷えてきた。毛布を一枚持参したが、寒がりの人にはちょっと足りないかもしれない。
午前5時近くになると、結構明るくなってきた。知らない間に車の数もかなり増え、8割がたは埋まっている。周りでは登山の用意を始める人も結構いる。あまりゆっくりしているとバスに乗り遅れるので、すぐにトイレに行き荷造りを始める。結局5時半にバス停に向ったのだが、その頃には既に多くの人が列を作っていた。

予定では6時12分に始発のバスが出るそうだが、混雑状況によって臨時バスが出るようで、今日も5時55分に臨時バスが迎えに来ていた。自分は予定通りの6時12分のバスになったが、それにしても人が多い。

駒ヶ岳ロープーウェイ
駒ヶ岳ロープーウェイ
千畳敷駅
千畳敷駅(ホテル)
ぎゅうぎゅう詰めのバスはゆっくり山を登り始める。
富士山は若い人がかなりいたが、バスのメンバーを見る限り年配の方が8割を占める。本格的な登山装備を持った人やら、自分のように日帰り登山らしき人もかなりいる。どちらにしろ、今日はもの凄い快晴なので、周りがうきうきしているのが良く伝わってくる。
バスのアナウンスは、長野の事やアルプス、そして駒ケ岳の話などを解説してくれた。でも、カーブが多いので、寝不足の頭にはちょっとクラクラ来るかも。
30分後、標高1,661mのしらび平に到着。すぐにロープーウェイ駅に並ぶ。ここでも臨時便が出ており、予定時刻よりもたくさん運航していた。

7時ちょうどのロープーウェに乗る。定員は60名とかなり多いが、ここもまたぎゅうぎゅう詰めである。ロープーウェイが登り始めると、すぐさま強い日差しが入ってきた。結構スピードが出ているが、その勢いそのままで標高が上がってゆく。正直人が多すぎて、あまり景色を楽しむ余裕はないのだが、それでも南アルプスや遠くに見える富士山まで今日ははっきり見ることができた。

7時ちょっとすぎ、千畳敷駅に到着。
雲ひとつない快晴とは、この事を言うのだろうと思った。早朝は順光の為、中央アルプス方向の空がもの凄く青くなる。スタート地点でこの景色はさすがとしか言えない。既に多くの人が写真撮影を始めている。


予想以上かもしれない。
これだけの景色に、そしてこの空気。頑張ってここまで運転してきた甲斐があった。準備体操をして、7時半、いざ出発する。

千畳敷カール
千畳敷カール


先週行った山が愛知の低山(300m程)で、悪くはなかったがとにかく暑かった。しかし、「夏山はこうだ」、というような世界がここにはある。美味しい空気、涼しい風、カラッとした気候、そして美しい景色。こんな楽しい登山は随分久しぶりなので、歩きながら何だか笑いがこみ上げてくる。

最初は千畳敷を目の前に仰ぎながら、圏谷に下る。緩い下りなので楽だ。周りには残念ながら花の旬を過ぎてしまった高山植物がたくさん生える。花をつけているのはほんの少しだ。それでも緑と空の青と、山の色のコントラストが美しく映える。
すぐに八丁坂にでた。ここから乗越(のっこし)浄土と呼ばれる稜線までの登りが始まる。見た目通り急な坂が続き、周りの登山者のペースも一気に落ちる。時間は十分にあるので、ゆっくり登る。何せ日本でも屈指の景色の中とあり、時々見上げては幸せを感じてしまう。来て良かった。本当にそう思える。
足場はかなり整備されているので、それ程問題はない。ただ岩や石が多く、急な傾斜でもあるので慎重に歩きたい。ここらで初めて汗が出てきた。蜂の様な小さな虫が結構まとわり付くが、刺す事はないようだ。チラッと聞こえてきた話では、人の塩分を舐めているらしい。そう言われて見ると、結構肌の部分にくっついている。


圏谷へ 八丁坂 登り
最初は圏谷へ下る 八丁坂付近 結構な登りが続く


8時20分、乗越浄土に到着。
結構広くて平らな部分が多いので、多くの人が休んでいる。それにここからの景色もまた見事。左手の宝剣山や、奥に見える中岳、その他多くの山々が群れを成している。見事なもんだ。
行動食を食べながら少し休み、先へと向う。
宝剣山荘でトイレを借り(200円)、中岳へ歩き出した。ここらの風景もまた格別。さすがアルプスと思わせる景色が広がっている。今日は日差しが強く、ちょっと暑くなってきたので衣服を調整する。曇っていると結構寒いのだろうな、と思う。

宝剣山荘付近からの眺め


中岳山頂へは、それなりに登らなければならない。標高は2,900m近いらしいのだが、それほどきついという事はない。やはり富士山(御殿場口)の方が辛いだろう。
それでも結構しんどいなあ等と思いながら9時に中岳に到着(2,925m)。ここから初めて駒ヶ岳の姿を見ることができた。まあるい形で、何だかネパールのカラ・パタールを思い出す。

次から次へと人がやってくるので、すぐさま駒ヶ岳に向う。一度中岳を降りる形になるのがちょっと勿体ないが、それも仕方がない。岩が結構多いので、足場に注意しながら下る。中岳と駒ヶ岳の間には駒ヶ岳山頂山荘があり、ここで宿泊もできるのだが、何よりもテント場があるのが興味を引く。今日はまだ無理だが、いつかここでテントを張ってみたい。そう強く思った。


中岳 ケルン 駒ヶ岳テント場
中岳 ケルンもある 駒ヶ岳のテント場
いつかはここにテントを張りたい


ここから駒ヶ岳への登りが始まる。大した距離ではないので、それ程大変ではないのだが、でも結構息は切れる。足場も岩が多く、気を遣う。何より景色がいい。遠くの方まではっきりと山々を見渡せ、一息ついたときに目に入るその景色は疲れも何もかも飛ばしてくれる。本当に本当に来て良かった、そう思える。


9時半、ようやく木曽駒が岳山頂に到着。360度のパノラマ絶景だ。

駒ヶ岳山頂からの風景
駒ヶ岳山頂から


多くの人が写真撮影や、ちょっと早めの昼食を楽しんでいる。一通り景色を眺め、写真を撮った後、我々も同じく昼食とした。前回富士山では、クッカーを忘れ調理ができなかったので、今回はしっかり確認して持ってきた。メニューはカップヌードル。これでも美しい景色を見ながら食べると、全然味が違ってくる。座っていると少し寒くなるので、やはり暖かい物は貴重だ。


駒ヶ岳山頂 カップヌードル 山頂の風景
駒ヶ岳山頂(2,956m) カップヌードルも美味しい 山頂風景


おやつを食べたり、景色を楽しんだり、山頂神社にお参りしたりと結局1時間ほど過ごし、下山を開始する。
この頃には既に雲が結構出てきており、山の天気の変わりやすさを改めて感じた。下りは登り以上に気を遣う。岩が多いので、滑らぬよう、バランスを取りながら歩かなければならない。
しばらくすると膝ガタガタしてきたが、それでも苦しさは登りほどではない。まだまだ登ってくる人とたくさん挨拶しながら、ひたすら下る。
雲が出てくると、これまた違った風景を見せてくれるので、それはそれで楽しい。1時間半ほどで千畳敷まで戻ってきた。千畳敷の遊歩道には、登山客でない人もたくさん歩いており、何だか不思議な感覚に襲われる。これもロープーウェイのお陰であろう。

千畳敷カール 千畳敷カール
千畳敷カールを上から眺める 雲が出るのもまたいい


午後からは帰る人で込み合い、2時間待ちなども出るそうなので(しきりにアナウンスしている)午後1時には戻る事にした。千畳敷駅(ホテル兼)でお土産を買い、まだ行列のできていないロープーウィに乗る。行きとは違い、雲で何も見えない帰りなのだが、今日の快晴には大満足で気にはならない。

時間に余裕を持って、やはり山での宿泊を楽しみながらまた来たい、心からそう思い帰宅の途に着いた。


データ
菅の台駐車場 400円/一日。券はバスチケット購入時に一緒に買える。清潔なトイレもあるが、大便の方がひとつしかなく、朝は混む(男用)。
チケット 往復のバス、ロープーウェイ代込みで3,800円/一人。
トイレ 菅の台バスセンター、千畳敷駅に無料のトイレがある。それ以降山に入れば、基本的には有料。1回200円程度。
ルート所要時間
千畳敷(07:30)⇒八丁坂(08:30)⇒乗越浄土(09:00)⇒中岳(09:30)木曽駒ヶ岳(09:30)〜(10:30)⇒乗越浄土(11:30)⇒千畳敷(12:00)
※バスの所要時間は約30分
※ロープーウェイの所要時間は7分30秒







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