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2012年10月8日〜9日
1泊2日
槍ヶ岳

【ルート】
day1 三股 力水 まめうちだいら 大滝山分岐点 蝶ヶ岳ヒュッテ(泊)
day2 蝶ヶ岳ヒュッテ 大滝山分岐点 まめうちだいら 力水 三股
主な山 蝶ヶ岳(2,677m)
行程 :1泊2日
宿泊 :テント泊
最適気温 :-3度
難易度 :★★☆☆☆
お勧め度 :★★★☆☆

【コース概要】
北アルプスの主峰槍ヶ岳や涸沢など一望できる蝶ヶ岳。ルートは上高地から入るルートと、今回のような三股から登るルートがある。
コース自体の難易度は低いが、とにかく急な登りが続く。中々小屋も見えないし、水場も少ないので準備なども必要。
ただ蝶ヶ岳山頂からの景色は抜群。





Day 1
三股〜蝶ヶ岳ヒュッテ


今年の夏は海にずっと行っていたので、驚くべきことにこれが今年初のアルプス。しかも、もう10月なので今年最後。
アルプスの季節は本当に短い。

選んだ先は蝶ヶ岳。山頂から槍ヶ岳や涸沢など、これまで登った山々が一望できる山とのこと。準備をして夜の高速へ向かう。
事前にナビに駐車場を入れて置いたので、真夜中でも迷うことなく辿り着けた。便利だ。到着すると午前4時。連休最終日なのでかなり駐車場は埋まっていたが、少し空きを見つけ駐車。そして仮眠。

午前5時半に目が覚める。
さっそく登山の準備をするが、寒い。。家の方でもすっかり秋らしくなり、朝晩は冷えてきたのだが、さすがアルプスだ。駐車場でも十分寒い。午前6時出発。天気は良さそうだ。


三股駐車場 登山道へ 最初は林道


三股の駐車場からはしばらく平坦な道が続く。一応車も走れる車道のようだ。20分ほど歩くと登山届を出す小屋に着く。届を出し、いよいよここからが山道になる。
随分と久しぶりにテントセットを担ぐ。今年のGWに富士山周辺に登って以来だ。4か月?それは長い。
空気はとても澄んでいて冷たいので、多少歩いていてもそれほど苦にはならない。夏場のような汗の玉もない。止まればすぐに冷たい風で体が冷えてくるレベルだ。

常念岳への分かれ道を過ぎ、橋を渡り、1時間ほど歩くと水場が現れた。力水という名前がついているのだが、さすがに山の水はおいしい。しかしこれが最後の水場と思うとちょっと寂しくなる。



登山届を出す 常念岳への分かれ道 力水


しかし、疲れる。
まだ歩き出して1時間程度なのに、もうかなり疲れてしまった。運動不足と山に行っていなかったブランクとは言え、何だかいつも以上に疲れてしまっている。

天気はいいので歩いていて気持ちがいい。
10月に入っているのですでにアルプスでは紅葉が始まっている。ここ蝶ヶ岳ももちろんそうで、ここら麓でも少しずつだが色付いてきている。地元よりも先に紅葉を楽しめるので、ちょっとお得になった気分だ。

中途半端にきつい山道を登り続ける。あまり平坦な道はないように思う。途中で「ゴジラの木」なる木に出くわす。
なるほど、確かにそっくりだ。これはなかなかのもの。少し気分が和らぐ。

階段もある 足元も紅葉が始まっている ゴジラの木


3時間ほどしてようやく地図上に名前のある「まめうちだいら」に到着した。
ここからはしばらく平坦な道が続くようだが、すでにかなり疲れてしまっている。この先はまだまだ急な登りが待っているようだが、大丈夫だろうか。
夜露のせいか、結構登山道が濡れている。石や根も多い道なので、慎重に歩かなければならない。重いテント装備と慎重な歩きで、どうしても登山ペースが遅れる。他の登山者に抜かれることはあっても、抜くことはない。もちろんほとんどの人が小さいリュック(30Lぐらい)だから当然なのだが。


まめうちだいら 道はぬかるんでいる 「たいら」でも登りもある


まめうちだいらは楽だと思っていたが、あまりそうでもなかった。疲れているのでやはり多少でも登っていると辛い。しかも結構長く続くので、少しずつだが確実に体力を奪う。
途中、枯れた沢があるのだが、その手前に視界の開ける場所があった。そこからの景色がなかなか。紅葉に彩られた木々や、常念岳などが見渡せる。ゆっくりと写真を撮る。


中腹からの紅葉



さて、時刻は11時。登っている時は分からないが、実はここからが大変な道となる。
とにかく登り。登って登って登る。石や木の根っこなどがたくさん現れ、登りにくくなっている。地図で見ても嫌になるほど等圧線の間隔が狭い。まあ諦めて先に進む。
周りから吹いてくる風は心地よいほど冷たくて気持ちいい。目には黄色や赤の木々が美しい。特に太陽を透かして見ると見事な色合いになる。だけど、登りは永遠と続く。予想よりも石が多く、さらに歩みを遅くする。


登山道は紅葉 木の根も多い 岩も多い


時々見える木々の間からは、遠くの山までよく見えだいぶ標高も上がって来ていることが分かる。時々休憩をしながらお腹が減ると行動食を食べる。食べるとまた歩けるようになるので頑張って登る。しかし、、未だ山頂は見えず。

13時半、突然視界が開ける。
蝶ヶ岳と大滝山との分かれ道のようだ。周りの木々もだいぶ低くなってきており、山頂が近いことを感じるのだが道はまだ続く。もう正直この辺りになってくると、ほとんど気力で登っている。写真を撮る余裕も余りない。目の前に現れた道をひたすら登るだけだ。


景色はいい 木々も低くなってきた 大滝山への分岐点


はいまつがだいぶ現れてきて、ようやくようやくようやく、蝶ヶ岳ヒュッテに到着した。最初にテント場が現れて、その先に小屋が建っていた。
すぐにテント場に荷物を置き、一服。小屋でテント場代を払い、テントの設営にかかる。意外と風が当たる場所なので、できるだけ木々の近くに立てる。


常念岳も良く見える はいまつも現れる 蝶ヶ岳ヒュッテテント場


それにしても景色のいいテント場だ。明日は平日なので人も少ない。テント場からは安曇野市が一望できる。常念岳もテント場から眺めることができるし、ちょっと歩けば待ち望んでいた槍ヶ岳を中心とした北アルプスの絶景が広がっている。いやいや登って来て良かった。


テントを設営したら、早速近くにある蝶ヶ岳の山頂へ向かう。歩いて1,2分だ。
また山頂からの眺めも素晴らしい。360度の景観がある。眺望で有名な訳が理解できた。


蝶ヶ岳山頂からの展望


景色を堪能しテントに戻る。時刻は既に夕方になってきているので、結構冷えてくる。風が吹くと外に立っていられないぐらいだ。ダウンを着込むがそれでも寒い。いやいやさすが10月だ。
簡単に食事を済ませ、19時に就寝。今日は夕方から曇ってきて夕焼けは見えなかった。


蝶ヶ岳山頂 蝶ヶ岳ヒュッテ 水場は小屋の中




Day 1
蝶ヶ岳ヒュッテ〜三股

寒い。
やはり寒かった。モンベルの#3では寒いというのは以前同時期に登った経験で分かっていたので、これにインナー、カバーをプラスし、そしてダウンなどを着込んでいた。しかし寝る時はそれほど寒くなかったので、ダウンなどを脱いで寝たのだが、朝方になって冷え込んできた。足も寒くなって来たし、手も少し冷たくなってくる。だがなんとか耐えられるレベルだったので良かった。以前の鳳凰三山は本当に寒かった。ちなみに朝方気温は-3度。


こんなに寒いのに周りのテントの人は結構早出の人が多い。ご苦労様である。
6時を過ぎ、だいぶ明るくなってきたので写真撮影に行くことにした。目指すは蝶ヶ岳山頂。山頂からは綺麗な雲海も見えた。まだ槍ヶ岳周辺には日は当たっていないが、それでも雲一つない晴天となり景色が素晴らしい。


蝶ヶ岳からの雲海


やがて雲の間から日が昇ってきた。
インターバル撮影を始める。


雲海のインターバル撮影


まあ、まずまずかな。
寒いのですぐにカメラの電池が消耗する。この時期は予備は必要である。日が昇るとともに、槍ヶ岳周辺も色付いてくる。涸沢ではモルゲンロートで皆が見つめているであろう。
めちゃくちゃ寒いが、蝶ヶ岳からの景色を堪能できた。


モルゲンロート


食事を終え、近くにある「瞑想の丘(展望指示盤)」なる場所にも行って見る。
いろいろな山の名前が記載されているが、それよりもやはり目の前の景色の方に目が行ってしまう。ここからも絶景である。


展望指示盤 ここからも絶景 常念岳へと続く道


さて、ゆっくりと片づけをしていたらテントの人は皆出て行ってしまった。時刻は8時半。かなり遅い出発になってしまった。まあ、今日は下るだけなのでいいのだが。


紅葉が美しい


登りがきつい所は下りもきつい。しかも夜露で登山道がべたべたになっている。ただでさえ足が疲れているのに、さらに滑りやすくなっているのでかなり慎重に下らなければならない。
しかも今日は9時過ぎからガスが出てきて視界はほとんど利かなくなってしまった。まあ昨日十分景色は堪能できたので良かったが、今日登りの日だったらちょっとめげるかも知れない。。
それにしても登る人が大変そうなこと。昨日同じように登って来たのでよく分かる。夕方には晴れるといいのだが。。


安曇野市が見えない 紅葉は美しいが・・・ 曇っても幻想的?



1泊2日での蝶ヶ岳登山は十分楽しめるものであった。
体力があれば常念岳の周遊コースもできるが、それはまたこの次にしようと思う。時期もこの時期は紅葉が楽しめるが、ちょっと寒すぎるかな。9月中旬過ぎが個人的にはいいかも。

でも蝶ヶ岳からの景色は何より素晴らしいものであった。


帰りは安曇野市でそばを食べる。
これまであまりそばなどは食べずに帰っていたが、さすが名産。とてもおいしかった。高かったが。。


ざるそば/860円
そば処「たか山」で








三股駐車場 70台ほど駐車可能。無料。トイレ完備。
蝶ヶ岳ヒュッテ テント場 500円/人。30張りぐらい。水有料150円/1L。トイレは外見はボロいが、中身は意外と清潔。簡易トイレよりもずっと使い易い。

ルート所要時間
day1:三股(06:35)→力水(07:30)→まめうちだいら(09:30)→大滝山分岐点(13:35)→蝶ヶ岳ヒュッテテント場(14:00)【7.5h】
day2:蝶ヶ岳ヒュッテテント場(08:30)→大滝山分岐点(08:50)→まめうちだいら(11:15)→力水→(12:20)三股(13:00)【4.5h】





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