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2012年1月7日
日帰り


116.御堂山
    (標高363.5m)

登山日 2012年1月7日
登山時間 御堂山登山口⇒観音堂⇒御堂山山頂
(09:45⇒10:05⇒10:30 /3山で約5.5時間)
登山口までの移動手段 自家用車
天候 晴れ
短評 コース自体は短い。山頂からの展望はなかなか。
難易度
おススメ度
「新・こんなに楽しい愛知の130山」
愛知の低山登山の決定版!低山だからと言ってあなどれない山々。
管理人もこのガイドブックを片手に頑張って登ってます。



今年の冬は意欲的にどんどん低山登山をしようと思い、正月の山行に続き土曜日を待って再び愛知の130山に出掛けた。
目標は蒲郡市にある低山集落(?)。幾つか山が固まっているので縦走などを含めてどんどん登って行きたい。また今回は相棒も同行するので、高速ICからのアクセスが良く、300m程度の山と言うことで、「宮路山、五井山、御堂山、砥神山」の4山を目標とした。
本来はこの4山ガイドブックでは、先2つと後ろ2つで分けて紹介されているのだが、国坂峠なる場所を経れば縦走もできるので状況に応じて攻略して行きたいと思う。

名古屋ICから東京方面に向けて東名高速道路に入る。ナビだと自宅からでも1時間ちょっとぐらいの距離だそうなので、意外と朝はゆっくりとできた。でもこれがちょっと良くなかった。
東名高速は今日から始まる3連休の為か、大渋滞。。しかも事故車があった様でさらに車が詰まっている。この為随分と到着が遅れ、音羽蒲郡ICから国道1号線、国道23号線と走り、御堂山登山口に着いた頃には9時半をまわってしまっていた。幾らなんでも遅すぎ。。
急いで準備をして登山口へ向かう。

ちょっと薄暗い登山道を登る。登山道と言うよりは林道だろう。アスファルトで舗装されている。ただ車の往来はないようで葉っぱや枝等が散乱している。ちょっと急だが歩きやすい登山道ではある。
歩きだしてすぐに右手にため池が現れた。そして標識もあり、御堂山へ向かっているのは間違いないと確認できる。この辺りから舗装がなくなり、れっきとした登山道になる。
全体的に薄暗く、そして割と急峻な道が続く。でもそれなりに踏み跡ははっきりとしており、また標識も一応あるので安心して歩くことができる。午後になれば日が当たり明るくなるのかな。



御堂山登山口 登山道 観音杉



20分ほどで舗装された林道に出て、そしてそこに観音堂が現れた。
残念ながら観音堂の本堂の扉は閉ざされており、中にあると思われる観音さまを拝む事は出来なかった。まあそれでも最近よく神社に行っているので、ここでもしっかりとお参りをしておく。今年も1年無事登山ができますように。
観音堂本堂の隣からさらに山頂に向かって道が続いている。
ここからも割と急である。
ほとんど平坦な場所はなく、ほとんど登っている感じだ。それでも先程よりもさらにはっきりと踏み跡があり、かなり多くの人が登っていると推測できる。少し標高が上がって来た為か、山道も明るくなり気分的にも楽しく登れる。またこの辺りから道沿いにたくさんの仏様が置かれている。小さな物ばかりだが出来るだけ手を合わせて登っていく。


観音堂 割と急な登山道 仏様がたくさん



息も汗もたくさん出始めた頃に林道が現れ、その先は立派な階段が続いていた。ヒーヒー言いながら階段を上ると御堂山山頂に辿り着いた。
いやいや景色もなかなかで、いい場所だ。三河湾が一望できる。


階段がある 三河湾が一望 御堂山山頂


さて、まだ時間的にも体力的にも十分だったので、すぐ近くにある砥神山は後にして、ガイドブックにはほとんど紹介のない縦走コースを経て五井山へ向かうことにした。





115.五井山
    (標高454.2m)

登山日 2012年1月7日
登山時間 御堂山山頂⇒国坂峠⇒五井山登山口⇒五井山山頂
(10:30⇒11:00⇒11:20⇒12:10 /3山で約5.5時間)
登山口までの移動手段 自家用車
天候 晴れ
短評 国坂峠からの登山道は落石のため足場が少々悪い。山頂からの眺望は抜群!
難易度
おススメ度
「新・こんなに楽しい愛知の130山」
愛知の低山登山の決定版!低山だからと言ってあなどれない山々。
管理人もこのガイドブックを片手に頑張って登ってます。



御堂山山頂の奥に国坂峠へ通じる道がある。ガイドブックで紹介されているコースから外れるが、歩き始めるとかなりしっかりとした足跡が付いており安心できる。ほど良く標識もありこれまた結構歩かれているコースだと実感する。
登山道自体も、基本的に山頂から峠へ向かっているので下りだ。それにどうやらこの道は稜線のようで割と景色も良い。左手には三河湾。その前方には蒲郡の街並み、そして右手にはなだらかな低山が続いている。木々に覆われているので常に見える訳ではないが、時々現れる景観を楽しみながら歩くことができる。

登山道自体もまずまず歩きやすい。十分初級レベルだろう。
ただし、風が強い。冬場、そして三河湾から吹き付ける強風にこのルートは常に耐えなければならない。最初こそいいのだが、だんだん風によって体温が奪われてゆく。しっかりとした風対策をしておかなければちょっと辛い稜線歩きとなる。実際30分も歩くと体が冷えてくるのを感じた。
やがて稜線と別れる場所があり、急な下り坂を進むと車の音が聞こえ始める。国坂峠だ。


国坂峠への標識もばっちり 稜線歩きが楽しめる 蒲郡市内が一望


県道368号線でもある国坂峠を渡り、目の前に続く林道を歩く。
しかし、これで合っているのかな。。地図には舗装された林道などなく、山中に登山道が示されている。ざっと見まわしたところそれらしき登山道も標識もない。仕方がないので半信半疑のまま林道を進む。
少し進むと平成23年の災害で土砂崩れが起きた場所に出る。現在修復中のようだ。その先に工事現場があり二股に分かれている。そして、あった!登山道を示す看板だ。


国坂峠 土砂崩れ? ここを右に行くと登山口がある


二股を右手に行き、すぐ先に山の中へ向かう登山口が見つかった。結構急そうだが、とりあえず一安心。
道は、、やや荒れ気味か。愛知の130山の紹介コースではないので人が少ないのだろう。でも十分足跡を判別できるので問題はない。ただちょっと暗いかな。
10分ほどで舗装された林道に出て、その先に登山口を示す標識が見つかる。ここが登山口になるのか。
喜びもつかの間、登山道はちょっと喜べないものだった。少し補修はされているが、かなり荒れている。これは土砂崩れによるものだろう。たくさんの岩が転がっている。
まあ、それでも歩けない事はないので、先に進む。ここにも十分踏み跡があるので安心だ。五井山ってのは結構歩かれているんだと思える。
しばらく進むと老夫婦に会う。道を尋ねると五井山山頂はもうすぐのようだ。二人もここの荒れ方にちょっと驚いていた。


ここを登ってゆくと、 林道に出て登山口がある 結構荒れている


しかしこの悪い道はそれほど長くは続かず、しばらくするとまともな登山道に変わった。良かった。これなら普通に歩ける。
でも、良くない事は続くものだ。相棒が「寒い寒い」と言い始める。
結構山道を登ってきているので、自分などは汗などかいて暑いぐらいだ。しかし寒いという。確認すると手や体が冷え始めている。軽い低体温症だろうか。先の御堂山の登りで汗をかき、そのまま国坂峠までの稜線で強い風を受け続けて来た為だ。暑くなれば服装を調節してどんどん湿気を逃がしていかないといけないのに、それをしなかったので結果体を冷やすことになったようだ。
と言っていてもこのままにしておくのは良くないので、濡れていない服に着替えさせ、ダウンジャケットを着させる。そして風対策の為にレインウェアを上着として着させる。そして風がなく日が当たる場所に移動し、食事をとらせる。暫くじっとしていると少し良くなってきたようだが、このまま登らせる訳にはいかない。また汗が出てきたら困るからだ。
本当は良くはないのだが、ここで相棒を休憩させ、一人で山頂に向かうことにした。すぐ近くなはずだが、急いで戻って来なければならない。

これまでは相棒に合わせてゆっくり登っていたが、ここからは走る様に登り始める。少し危ないかな、と思いつつ老体に鞭打って登る。すぐに林道に出る。地図を見るとここからは林道を歩けば山頂に着くようだ。
途中、目的の山であった宮路山への分かれ道を見つける。1人だったら4山でも大丈夫だったと思うが、ちょっと今はそんな事を言っていても仕方がない。早く五井山山頂へ行かなければならない。


すぐに道は良くなった ここにも仏様がある 最後は林道を歩く



林道歩き、山道を歩き、そしてようやく五井山山頂に辿り着いた。


五井山山頂からの眺望



もの凄い景色が広がっていた。これまで40以上の愛知の130山を登って来たが、これほどの眺めは初めてかもしれない。遮るものがなく、海、山、そして街が広がっている。山頂にはたくさんの登山者がいたが、なるほどこれなら人が来るのも無理はないだろう。以前は山頂まで来るまで来れたようだが、今は先の土砂崩れの為か不通になっているようだ。
しかし、ここもやはり風が強い。まあこれだけ遮るものがなければ仕方ないか。数枚写真を撮ってすぐに下山にかかる。


抜群の眺望を楽しむ 五井山山頂 山頂にはたくさんの人がいた


下山時に気付いたのだが、この国坂峠からのルート、今は「ハイキングコースは落石により通り抜けできません」との紙が貼ってあった。通りで人が少なく、道も荒れている訳だ。まあでも通れないほどではないが。

走る様に下り、相棒に合流。まだ寒さは残っているようだ。とりあえず国坂峠まで一緒に下って考えることにした。そこでも寒いようなら今日の登山は終わり。峠でツェルトでも張って相棒を待たせ、車で迎えに行こうと思った。
しかし風の当たらない道をゆっくりと歩いていると、だんだん体温が回復して来たようで国坂峠に来るころにはまだ歩けるぐらいにまでなった。
よし、これならまだ未踏の砥神山も行けそうだ。しかし往路である国坂峠から御堂山までの稜線は通れない。あの風をまた受けるのはまずい。と言う訳で、地図はないが、この国坂峠の県道を下ることにした。




117.砥神山
    (標高252m)
登山日 2012年1月7日
登山時間 五井山山頂⇒国坂峠⇒とよおか湖⇒砥神山登山口⇒砥神山山頂⇒御堂山登山口
(12:10⇒12:45⇒13:40⇒14:00⇒14:30⇒15:20 /3山で約5.5時間)
登山口までの移動手段 自家用車
天候 晴れ
短評 西から登る登山道は非常に急な階段。展望はまずまず。
難易度
おススメ度
「新・こんなに楽しい愛知の130山」
愛知の低山登山の決定版!低山だからと言ってあなどれない山々。
管理人もこのガイドブックを片手に頑張って登ってます。



しかし我ながら良く辿り着けたものだと思う。
国坂峠から砥神山まで県道やその他名もない道を歩いて来たのだが、登山地図はあるが市街地地図などはない。周りに見える山とコンパス、そして地元の人の聞き込みで歩いて来た。

国坂峠から下り始めると幾つかの分かれ道に出る。背後に五井山を見ると南に進めるので、コンパスで確認しつつとにかく南に向かう。峠を過ぎると風も収まり、暖かな日差しの下歩くことができた。お陰で相棒もかなり回復し、元気に歩いている。道沿いの畑にはみかんの木々が茂り、オレンジ色の実をつけている。まだ収穫しないのかな。

人は少ないが迷ったらとにかく南へ、そして「とよおか湖」付近ではたくさんの人が散歩をしており、道を尋ねつつ先に進む。
そしてようやく砥神山登山口まで来ることができた。一回も道を間違えなかったのは、かなりすごいぞ。
とは言え既に午後2時。3時を回ると気温も下がって来るので早目に登りたい。


五井山 みかんもたくさんなっている とよおか湖



水のタンクの隣に細く伸びる道が砥神山の登山口になる。先に教えてもらった通りだ。
さて、進む。
細い上に、急である。簡単に舗装はされているが、狭いので登りにくい。さらにしばらくすると階段になった。その階段がまた見上げるほど急なのだ。やれやれ。仕方がない。気合を入れて登る。
途中、五井山の荒れた道でであった老夫婦にまた会う。奇遇である。ちなみに色々道を聞かれたが、彼らは地図を持っていないのかな。こちらの地図を食い入るように見入っていた。地図無しであるなら危険極まりない。

危険と言えばこの階段。急な上に、風も強い。ちょっとした台風並みだ。普段滅多に使わないウィンドブレーカーのパーカーを被る。幾分暖かくなって来たが、相棒がまた「寒い」と言いだす。ここまで来て引き返す訳にもいかず、防風をしっかりと整えてさらに進む。途中砥神神社の奥社があり、そこは風が当たらない場所だったのでちょっと休憩。助かる。社の脇を通り、ちょっと登ると、何とか砥神山山頂に出た。良かった。


砥神山登山口(タンクが目印) 狭くて歩きにくい 長い階段・・・



景色はまずまずかな。愛知の130山で考えれば良い方であろう。ただ先の五井山には敵わないが。
風が強いので少し景色を楽しみ、すぐ下山。下山と言っても御堂山方面へ向けて進む。ちょっとした縦走かな。少し日が傾き始めているので休まず進む。道はしっかりと踏まれているので方向さえ間違わなければ問題ない。幾つかの分岐を進み、御堂山の麓、そしてキャンプ場に出る。地図上でも現在地を確認できた。良かった。

後はここから伸びる林道を下れば御堂山登山口に辿り着く。
傾き始めた日差しを浴び、三河湾の景色を堪能しながらゆっくりと林道を歩く。午後3時半近く、ようやく車まで戻って来る事が出来た。


砥神山山頂 景色も良い キャンプ場



雪がないとは言え、冬山に対する考え方を改めさせられた山行であった。
恐ろしいのは体を冷やすこと。人間食べ物がなくても2,3日は過ごせるだろうが、暑くなったり寒くなったりと体温の変化には極力弱い。雨ばかりでなく汗と風による体温変化にも十分注意しなければならない。相棒の体が冷えてしまった。あれが避難場所のないアルプスの山中であったらと思うとぞっとする。リーダーとしての管理不届きである。良い勉強となった。


帰りはすぐ近くにあるラグーナ蒲郡に向かった。
ここでは足湯が無料で利用できるのだ。駐車場に車を止め、早速足湯へ。初めて来たのだが、足湯に浸かりながら三河湾の眺望を堪能できる。かなりお薦めの場所かもしれない。しかも無料なのが嬉しい。
ただ、寒い!下界も非常に強い風が吹き付けていて、足はぬくぬくだが、体はダウンを着ていないと耐えられない程だ。でも足の疲れが一気に吹き飛んだ。また来たい。

さらに楽しみにしていたみかんを買いにグリーンセンター蒲郡(0533-68-8080)へ向かった。ここ蒲郡は有名なみかんの産地。事前にネットで蒲郡みかんが買える場所を探しておいて一番近いグリーンセンター蒲郡に来たのだが、これが大正解であった。
ここは所謂農協(JA)なのだが、みかんが安い!みかんの叩き売りのような感じで売られている。
一番安いもので6個入り100円。ちょっとグレードが上がると300円ぐらいになる。にしても安い。6個100円と6個300円のを買って食べ比べてみたが、確かに300円の方がみかんの味が濃い。でも100円の物だって十分おいしい。実が大きく、ぷりぷりなのだ。いやいや来て良かった。


砥神山 ラグーナ蒲郡の足湯 左が100円で右が300円、安い!!



袋いっぱいどっさりみかんを買い、帰路に就く。色々あって充実した一日であった。


愛知の130山へ

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