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2013年1月12日
日帰り



    

登山日 2013年1月12日
登山時間 駐車場⇒登山口⇒稜線分岐⇒京ヶ峯山頂⇒林道出合⇒駐車場 
(08:10⇒08:30⇒08:45⇒09:10⇒09:20⇒10:00/約2時間)
登山口までの移動手段 自家用車
天候 晴れ
短評 林道歩きが退屈だが、山頂からの景色はなかなか。
難易度
おススメ度
「新・こんなに楽しい愛知の130山」
愛知の低山登山の決定版!低山だからと言ってあなどれない山々。
管理人もこのガイドブックを片手に頑張って登ってます。




この時期恒例の蒲郡みかんを買おうと思い、その近場にある山行を決めた。
まず向かったのは京ヶ峯。割とアクセスの良い場所にある山だ。

岡崎ICを降り、国道1号線から国道473号線を通り衣文観音の辺りまで来る。ここから登山口のある林道の方に向かって車を走らせると、やがて民家がなくなり未舗装の狭い道となる。幸いその先にあった丁字路が舗装されていたのでそちらに向かい、路肩に駐車。今回はここを出発点とする。


車から降りるとひんやりと空気が冷たい。車の温度計では0度だった。それに見合うような空気の冷たさだ。
ストレッチを行い、準備をして出発する。最初は林道。一応車輪の跡も付いているが、ほとんど車はこない感じだ。今日は一応晴天だが、こちらは山の影になっており比較的暗い。要は人気のない寒くて暗い道を歩かなければならない。

やがて林道は車の道と言うよりも、登山道のようになってきた。だいぶ山の雰囲気が出て来た。
それにしても静かだ。国道1号線が近いのにあまり車の音なども聞こえない。自分の歩く音と熊よけの鈴、それ以外は遠くから聞こえる鳥の声だけだ。


ここに停めて出発 暗い林道 だんだん傾斜がついてきた



林道が傾斜を帯びて来て息が荒くなってきた。もはやこれはどう見ても登山道。地図にある登山口は既に過ぎてしまったのだろうか。
そう思って少し先に進むと、小さな小川を挟んで左側の斜面に登ってゆく道が続いている。そしてよくよくその場所と、ガイドブックにある登山口の写真を比べると、ぴったり一致した。そうかこれが登山口か。良かった、良かった。

登山口から見るとまるで道が折り重なるように登っていたので、ここから九十九折りが始まるのかと思ったら、九十九折りより辛い直線の登りとなった。地図で見てもここから稜線までは一直線に登っている。気合を入れて進む。
まずまずの急斜面。音を上げるほどではないが、一気に登れるレベルでもない。ぜいぜいと息を荒立て、休憩をはさみながらひたすら登る。

時間にして15分。ようやく稜線に出た。後から考えれば「そんなに短かったのか」と思うのだが、苦しい登りを終える。
稜線に出ると、急に車の音などが聞こえ始めた。なるほど、さっきは山が壁になって聞こえなかったのか。
ここからはだいぶ日が当たるようになり、登山道も明るくなってきた。楽しい稜線歩きが始まるのかな。


登山口 結構登る 稜線に出た



生憎、稜線の両側に木々が茂り、景色は見えない。それでも明るい登山道に、そして木々のお陰で直接風を受けずに歩けるので歩きやすい。道もだいぶ踏まれているので間違える事はないし、時々登ったり下ったりする程度で登山の楽しさを味わえる。
そして20分ほど稜線歩きを楽しむと、山頂に出た。

ガイドブックには山頂からは景観なしと書かれていたが、何故か山頂辺りの木々がしっかりと切られていて、良い景色が開けている。景色はなかなかのもので疲れも吹き飛ぶぐらいのものだが、ここだけこれだけ木が切られているのがどうも不自然に映る。気のせいかな。
山頂で少し休憩をしていると、さすがに風がよく吹くので寒くなってきた。先の登りで汗をかいているので、体が冷える。10分ほどで下山にかかることにした。


稜線歩き! 京ヶ峯山頂 山頂からの眺め



帰りはそのまま先に進んで、林道を歩いて帰る道にした。
出来るだけ行きとは違う道を歩きたいので、こうやって周遊が組める登山コースは嬉しい。

山頂から5分ほど杉林を下ると、すぐに林道に出た。思ったより早かった。ここからはまた林道を歩く。林道と言ってもここらはNTTの中継所がある為のものらしく、まったく車は来ない。来ないというより入れないようだし、それに普通の車では走れないほど道が荒れている。歩くのにはちょうどいいが。

しかし分かっていたが、また林道とは。退屈で仕方がない。まあでも一応登頂を終えているので、満足感はあるが。
結局林道を30分弱、そしてそこから15分ほど歩いて車まで戻ってきた。


山頂部分だけ気が切られている 5分下ると林道に 林道は結構荒れている


次は桑谷山だ。






    

登山日 2013年1月12日
登山時間 駐車場(小倉池)⇒登山口⇒尾根道出合⇒桑谷山山頂⇒登山口⇒駐車場 
(10:20⇒10:35⇒11:20⇒11:35⇒09:20⇒12:00⇒12:10/約2時間【道間違いの20分を含む】)
登山口までの移動手段 自家用車
天候 晴れ時々曇り
短評 標識が少なく、道を間違えやすい。展望台には行けず。。
難易度
おススメ度
「新・こんなに楽しい愛知の130山」
愛知の低山登山の決定版!低山だからと言ってあなどれない山々。
管理人もこのガイドブックを片手に頑張って登ってます。




先の京ヶ峯からこの桑谷山の駐車場(小倉池)までは、車で15分であった。これ位の移動なら非常に助かる。
小倉池の脇にある駐車場には、既に数台の車が停めてあった。皆、山に登るのかな。

準備体操をして砕石場の方へと歩いて行く。
それにしてもこの小倉池。結構水が澄んでいて綺麗だ。風もほとんどないので、水面が鏡のようになっている。美しいかも。
最初はしっかりと舗装された林道を歩く。細い道だが意外と車も通る。思ったよりも舗装道を歩かなければならないので、もう少し車で来ても良かったかな、などと思いながら先に進む。


小倉池横の駐車場 綺麗な小倉池 砕石場を越えて歩く



しばらくすると、いかにも怪しげな分かれ道が現れる。方角的には山の方に向かっているのだが、こちらへ行くのだろうか。
一応、ガイドブックにある登山口の写真と見比べる。本自体がもう古いので全く同じではなかったが、道の造りやひび割れの具合、そしてミラー、支柱などを見比べるとまず同じ場所で間違いなかった。ここが登山口か。

林道を外れても一応まだコンクリートが打たれている。コンクリートの登山口と言うのはちょっと珍しいかも。
しかしすぐにコンクリート道は終わり、またしても分かれ道が現れた。左手に伸びるいかにも「登山口」と言うような道。そしてもうひとつは真正面に続く舗装なしの林道。
どっちだ?
ガイドブックにもその様な記載はない。方角を確かめるも、どちらとも同じような方向に向かっている。


決めた。左手の登山口のような方に進む。
入ってすぐに薄暗ーい杉林となる。杉の葉が道に積もり歩きにくくなっている。木々も倒れており、不気味だ。ガイドブックを読むと「杉林」「沢の右岸沿いを南に歩く」と書かれている。杉林はあるし、左手に沢も流れている。そして方向も南だ。間違いないようだ。


一応登山口 左かまっすぐか・・・ 左を選んだ



しかし結構登る。道も足跡はちょっと薄目だが、一応付いている。時々異様に道も細くなるが、人気のない山などではごく普通に起こりうる。
だが登るにつれ、だんだん不安になってきた。ちょっと道の踏まれ方が薄すぎる。そして心配が現実のものに。

道がなくなった。
登山道が途切れた場所に赤テープが張ってあるものの、その先に続く道はない。倒木の間を越えながら少し先を確認するものの、どうみても登山道には見えない。すぐに登山道が途切れた場所まで戻って他の道らしき物を探す。しばらく色々歩いてみたが、結局登山道は見つからず。
おかしい。愛知の130山は、それなりに歩かれている。人気がなくとも足跡はしっかりと付いていることが多い。間違えたか。

帰りは注意深く分かれ道を探すが、結局見つからず、先の林道との分岐点まで戻って来てしまった。
この林道の先に登山道があるのか?
もはや残された道はひとつなので、そちらを進む。
行く手とは右手に沢がある。しかしだ。何を持って「右手」と定義するのだろうか。もしかしたら流れる方向を進行方向として考えるのかもしれない。そうすると、今歩いているのは間違いなく「沢の右岸」となる。


道がなくなった・・・ 入口まで戻る まっすぐ進み林道を歩く



疑心暗鬼のまま進むと道が急に細くなり、そして小さな標識が立っていた。
「登山道は泣いています。いじめないでね。」

と、登山道だ!良かったこれで間違いない。いじめるなんてとんでもない、こちらが嬉しくて泣きたくなるほどだ。良かった良かった。


登り始めるとやはり正規の登山道は違う。かなりしっかり踏まれているし、道幅も広い。これはもう間違いない。
そしてすぐに杉林が現れた。右手には沢が。なるほど、ガイドブック通りだ。嬉しくて思わず足早に進んでしまうが、結構ここも登りが続く。地図で確認しても、緩やかだが確実に登っているようだ。まあそれでも、ちゃんとした登山道を歩いているという嬉しい気持には敵わない。


初めての標識! 正規の登山道 結構登る



何度も休憩を挟みながらゆっくり登ること20分、ようやく稜線らしき場所に出た。
先の道間違いと登りの連続で、結構体力ならず気力もを使ってしまっている。稜線は嬉しいが、急に風を受けるようになってしまい体が冷えてくる。
ガイドブックを読み、分岐上にコンクリートの杭を発見。ここを左に折れて山頂に向かうようだ。

ここからは平坦な道となる。
無機質な杉林と違い、広葉樹も多い雑木林の中を歩く。5分ほどでレーダー施設に出る。フェンスで囲まれているので全く中に入れないが、地図通りなので安心する。


が、その安心を打ち壊すことが起きる。
レーダーの建物の反対から何か音が聞こえる。生き物が森の中を動く音。木の枝が擦れ合う音だ。
鳥ではない。鳥ならばすぐに飛び去り音がしなくなる。何より音の大きさから考えて、直感的に鳥レベルの大きさではないのが分かる。急いで熊よけの鈴を鳴らす。鈴を響かせると一時的に音は止むが、すぐ再びまた音がする。建物の反対側、フェンスもあるのですぐには襲われる事はないだろうが、非常に不気味である。
すると今度は自分の左手の方からも同じような音が聞こえてくる。シカやイノシシ程度なら問題ないが、「何かがいる」という不安は不気味でならない。


稜線の分かれ道(左へ進む) 雑木林を歩く 物音がしたレーダー付近



急いで山頂に向けて進む。
幸いそこからは一人の登山者に会っただけで、無事山頂に辿り着いた。山頂には球体のドームがある建物(これもフェンスで近付けない)があり、その横などはちょっとした広場のようになっている。よくよくみると建物の入り口に舗装道がひかれており、車でも来れるようだ。
一旦休憩。そして軽食を摂る。
ガイドブックを読むとここから少し先にスカイラインの駐車場があり、そこから三河湾のいい眺めが見られるそうだ。
行ってみようと試みたが、ガイドブックの紹介分がちょっと古すぎてあてにならない。良く分からなかったので、下山することにした。


桑谷山山頂 ドーム付きの建物 山頂まで来るまで来れる



途中、先の物音がしたフェンスでもう一度音を確かめてみる。不思議に事にもう一切音はしない。時々スカイラインを走る車の音以外は、何も聞こえない。何だったんだろうか。やはり小動物だろうか。

帰りは快調に下りを歩く。行きに死にそうになっていた事が嘘のようだ。道を間違えた分岐点も過ぎ、駐車場に戻る。
駐車場で他の登山者から「展望台は行ったか?」と聞かれた。確かに地図には展望台があり、結構なパノラマが楽しめると書いてある。行けば良かったかな。
と言うよりも、この山は桑谷山荘の方から登った方が良かったかもしれない。
また機会があれば今度はそちらから登ろう。


まだ時間的には少し早かったが、今日は蒲郡のみかんを買いに来たので帰りにいつものJAに寄った。
安いみかんを大量に買い込み帰宅。
みかんの季節がやって来たんだなあ、実感する。



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