登山日 |
: |
2014年4月27日 |
登山時間 |
: |
三ツ瀬登山口⇒三ツ瀬峠⇒6合目分岐⇒明神山山頂⇒三ツ瀬登山口
(08:25⇒09:15⇒10:15⇒10:50⇒13:00 / 約4時間30分) |
登山口までの移動手段 |
: |
自家用車 |
天候 |
: |
晴れ |
短評 |
: |
クサリ有り、梯子有り、景観良し、距離良しと変化に富んだ面白い山。
危険個所もあるので注意して登りたい。 |
難易度 |
: |
|
おススメ度 |
: |
|
|
|
「新・こんなに楽しい愛知の130山」
愛知の低山登山の決定版!低山だからと言ってあなどれない山々。
管理人もこのガイドブックを片手に頑張って登ってます。 |
|
G.W.に入ったので、早速今年最終の低山登山に向かった。
今回は、昨年鳩吹山で一緒だった友人Tが再び同行。人気の高い面白い山らしいので、楽しみに向かう。
東名高速から三ヶ日JCで新東名に入る。そこから設楽方面に向かういつもの三遠南信自動車道を走る。東名こそ車は結構走っているが、さすがにここはガラガラだ。本当にすごい便利な道路だが、やはり需要はそれほどないように思う。
今回向かう明神山ももちろんナビに登山口をセットしてある。鳳来寺ぐらいまでは高速で一気に来れるので、そこから検索をして向かうのだが、ナビの登山口にはあっという間についてしまった。
おかしいなあと思っていると、ここは乳岩コースの登山口であった。どおりで早朝からもの凄い数の車が止まっているはずだ。ここはロッククライミングで有名な場所らしく、たくさんの人が集まる。県外ナンバーもたくさん見かけた。
急いで本来向かうべき三ツ瀬登山口をナビで探し出し、車で向かう。ここからは約20分ぐらい。そうだろう、その位はかかるはずだ。
8時半、無事三ツ瀬登山口に到着。車は5〜6台程度は止められるようだ。まだ誰も来ていない。準備運動をしていざ出発。
|
|
|
|
|
駐車場付近には登山届もできる |
|
駐車場(撮影は下山後) |
|
登山口 |
駐車場から少し上がったところに立派な看板があり、ここが登山口となる。
ここにはサルの木彫りや登山の注意を促す張り紙などがしてある。そう、ここは死亡事故も起きている山である。油断はできない。
最初は尾根まではひたすら杉林っぽい登山道を歩く。よく踏まれているので道に迷うことはないだろう。人気のある山の為か標識もよく設置されており、気分良く登れる。基本最初は杉林なのだが、意外に日が差してあまり暗い気分にはならない。
20分ほど登ると銀明水と呼ばれる水のある場所に出る。水量が少ないので飲めないそうだが、手をかざすと冷たくて気持ちが良い。
尾根に出るまでは風がほとんど吹かないので、ここまでですでに汗が玉のように出る。登山口からずっと登り続けている。今のところあまり平坦な道はないので、体が慣れるまではちょっと大変だ。
登りに登って木の梯子を登ると三ツ瀬峠に出る。ここで2合目だそうだ。結構体力を奪われている。しかし峠だけあって風が気持ちよく、小休憩にはもってこいの場所だ。行動食を流し込み、これから先に備える。ここからはクサリや梯子が連続するそうなので、楽しみである。
少し歩くと岩の絶壁が現れた。中々のものだ。そうここはロッククライミングで有名な場所であった。なるほどだな。
道はだんだん傾斜も難易度も上がってきた。
とにかく梯子、そして鎖が多い。岩が主体の山の為だろうか、登山道にも岩が結構露出しており、その場所には鎖が打ち込んである。しかしよく整備されているので、鎖や梯子も頑丈でありその点は安心して登ることができる。特別な技術は要らないと思うが、慎重に、そしてゆっくりと登りたい。ただ、子供や老人には自分は勧めない。場所によっては手に汗が出るような所もあるので、もし小さな子供を連れてくるのなら、ヘルメットぐらいは欲しい。あと、手袋は必須ね。
クサリや梯子が目立つコースだが、もちろん登山道の傾斜も侮れない。ここで疲れて集中力を切らすと事故につながることもあるので、やはり注意したい。
|
|
|
|
|
2合目の三ツ瀬峠 |
|
道が険しくなる |
|
岩とクサリ場 |
|
|
|
|
|
梯子 |
|
登山道にも岩が多い |
|
大きな岩 |
登山開始から1時間半、友人Tがリタイア。眩暈がするそうだ。
と言う訳で、ここからはいつも通りのひとりの登山。いつも通りの自分との戦いだ。
2合目からしばらく梯子・クサリの多発地点だったが、しばらくは登り坂の登山道が続く。
そして10時15分、6合目に到着。ここは一番最初に間違えてきてしまった乳岩からの登山道と交差する場所。そしてガイドブックによると、ここから更にクサリや梯子が連続するらしい。楽しみだ。
6合目からは少し下る。そして岩の密度も上がって来ているようで、登山道の多くに岩が露出している。しっかりとした登山靴で臨みたいものだ。
ちなみにこの辺りになってくると、結構登山者が増えてくる。若い人から老人まで様々だ。やはり人気の山なんだろうと思わされる。
6合目から10分ほどで結構な岩の塊に出くわす。そしてそこに人がへばりついている。ここを登るのか。順番を待って鎖に手をかけ、登って行く。結構スリリングだ。3点確保の練習にもなる。高度感はそれほどないが、小さいころに遊んだジャングルジムのようで楽しい。
ちなみに登り終えると後ろを歩いていたはずの老人が、「前」を歩いていた。迂回路があったらしい。。
ここを過ぎるとすぐに大きな岩の壁が現れる。ここにも鎖が張ってあり、登らなければならないようだ。楽しそうだ。
傾斜自体はそれほどはなく、鎖もしっかりしているのですいすいと登れる。楽しい。楽しすぎる。
ここから少し尾根を歩く。岩場と尾根歩きが同時に楽しめる楽しい山だ。
するとすぐに岩に掛かった梯子場見える。少し渋滞ができている。尾根にあるので足場も狭い。中々危険な場所だ。慎重に梯子を登る。
余談だが、帰路、ここを下っている際に梯子の下で待っていたおばさんが、自分の登山靴を見て、
「立派な靴を履いているね」
と声をかけてきた。
「慣れた靴がいいもので・・・」
と返したが、心の中では、
「この靴の良さが分かるのか?やるな、おばはん」
とつぶやいていた。
イタリアの老舗ザンバラン社のモデル「フジヤマ」。4〜5万はする革靴である。履く毎に足になじむ素晴らしい靴で、自慢の一品である。
貰いもんだが。。
話がそれたが、梯子を登り終えると岩の上からには素晴らしい景色が広がっていた。
|
素晴らしい景色! |
これだから山登りはやめられない。
景色を楽しむのも、たくさんある山登りの楽しみの中の一つだが、予想もしていなかったこのような景色に出くわすと本当に嬉しい。
「馬の背」と呼ばれる場所で、かなり狭くなっているので気を付けたいが、景色は本当に素晴らしい。しばらくぼーっと景観を楽しむ。
馬の背からは痩せ尾根が続く。ロープなどが張られているが、岩場も多く注意して登りたい。雨の日(またその翌日)には決してお勧めできないコースだ。
|
|
|
|
|
馬の背 |
|
注意を促す標識やロープ |
|
道が崩れている場所もある |
馬の背から10分ほど最後の傾斜を登り終えると、山頂に到着する。
山頂には立派な展望台があり、景色はこれまた素晴らしい。
|
展望台からの風景 |
南アルプスや中央アルプス、そして富士山まで見れるそうだ。
まあ冬のすっきりと晴れた午前中ならもっと景観も良いかも知れないが、4月下旬ではそこまでは見れない。それでもこの山の人気があるのもよく分かる。
時間があればここでおやつでも食べたかったが、友人が待っているので景色を堪能してから下山にかかる。
帰りは往路をそのまま戻る。
途中、無事に友人Tとも合流できて安心できた。
出発する前に愛知県でもベスト3に入る山とも聞いていた明神山。ベスト3かどうかはまだ分からないが、面白い山で、人気があるのもよく分かった。自分のように初心者からステップアップを図りたい人には持って来いの山だろう。
少し気になったのが、この山で非常に軽装で登山に来ていた人を少なからず見た。登山は自己責任が大前提だが、運動靴で登るのはちょっと危険に感じる。岩が多いし、滑ったら死亡事故につながる場所も多々ある。
面白い山だからこそ、その厳しさも学びたい山である。
また来たいな。
愛知の130山へ
TOPへ
|