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2012年6月4日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日帰り | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
御在所岳
近場なんだけど、まだ行けていない山があった。 鈴鹿山系である。そしてその中でもメジャーな御在所岳に今回は登ることにした。 自宅からは高速を使えば1時間ちょっとの距離なのだが、運悪く名神の集中工事をしており愛知から三重に入った辺りから大渋滞。。何とかならんのか、毎年。鈴鹿ICまで2時間との表示に、仕方なしに高速を降りて下道を走る。 国道23号線を走ろうと思ったが、ここも大渋滞。適当に裏道を走りまくり、午前9時ようやく御在所岳ロープーウェイ乗り場に到着する。予定より1時間以上も遅れてしまった。 準備をして午前9時半に登り始める。 今回は相棒も一緒なので、御在所岳でも比較的登りやすり裏道を歩く。でもどうしても中道にある地蔵岩が見たかったので、山頂から相棒だけロープーウェイで下し、自分一人で中道を下って戻る計画だ。
ロープーウェイ乗り場の横から登山口に向かう。 平日、そしてこの時間でもそれなりに登山客の姿が見える。さすがメジャーな山だ。アスファルトの道を先に進むと、階段がありそこに「一合目」の表示があった。ここが登山口のようだ。 天気は良いのだが木で薄暗い登山道を歩く。しっかりと石で整備されており、歩くのには問題がない。ただ、それほど暑くは感じないのだが、汗が異常に出る。数分で滝のように流れる汗を拭きながら先に進む。 小さな小屋を過ぎて先に進むと、幾つもの簡易的な橋に出る。何だか無理やり登山道を作った感じがするのは気のせいか。全体的に暗くて、文字通り「裏道」を歩いている気分だ。
しばらくして小さな滝壺に出る。それを越えて行くと、工事現場が現れた。この先には2008年に起きた土砂災害の復旧工事現場があるようだ。「裏道」と表示がある方に向けて歩く。 道はそれほど広くはないが、よく踏まれており標識もしっかりしているので迷うことはない。歩きやすいと言ってもいい。今のところ傾斜も緩やかなので、汗はたくさん出るが何とかなるレベルだ。 谷沿いに歩いているようで、土砂で流された沢を横切ったり、山道を歩いたりしながら進む。とても大きな岩があちらこちらに散らばっており、土砂災害の恐ろしさが分かる。 沢の道を頑張って進んで行くと、やがて藤内小屋が現れた。結構強い日差しの下歩いていたので、休憩にはもってこいの場所である。この藤内小屋も土砂災害で大きな被害を受けたようで、現在も修復作業が続けられているようである。
小屋から先は谷の岩の上を歩く。 強い日差しと、それに反射する日差しで汗はだらだら出るし、目も痛くなる。サングラスが必要かもしれない。 20分ほどで再び山の中の道に戻る。しかしここから勾配が結構急になり、足への負担が大きくなる。 幸い日陰の中を歩けるので暑さからは解放されたが、ちょっと雲行きが怪しくもなってきた。晴天だった空に雲がたくさん掛かって来ている。もう6月。夏の山に近いのかもしれない。
ロッククライマーが行くという藤内壁の分岐を過ぎ、岩がゴロゴロとした登山道を進む。傾斜こそ増えて来たが、登山道としてはそれほどの難易度ではない。ゆっくり進めば特に問題はないレベルだ。汗は止まらんが。。 時々谷を横切るのだが、そこからは登ってきた方向に視界が開ける。このルートはあまりビューポイントはないので貴重な風景だ。1,200m程度の山だが、なかなか良い景色だ。 と、その時、突然相棒の足がつってしまった。あまり準備体操をしっかりしなかったつけが回ってきたようだ。しばらく休憩して、ペースは落ちるがゆっくりと進む事にする。 7合目を過ぎたあたりから、周りの木々が低くなってくるのを感じる。だいぶ山頂に近付いているのだろう。
12時30分に国見峠に着く。 山頂までもう一息である。ここからは再び木々が茂った中を歩く。それほどは勾配がないので、比較的歩きやすい。この辺りから白い花をつけたシロヤシロが綺麗に咲いている。 最後の登りを上がると、山頂に広がる山上公園に到着した。ロープーウェイの到着点でもあるので、平日だがそれなりの人で賑わっている。もちろん登山姿の人も多い。あいにく山頂は曇り。まあこればかりは仕方がない。 ところで、御在所岳の山頂はここからさらに奥にある。一般観光客はここからリフトに乗って向かう事が出来るが、我々はもちろん歩いて向かう。冬にはゲレンデになる広場を歩きながら山頂に進んだ。
13時10分、御在所岳山頂到着。 見事な標識と一等三角点がある。が、実はこれは観光用のものらしい。本物の山頂はここから2分ほどの先にある岩場。周りを見渡せばここよりちょっと高い場所が一ヶ所あるので、すぐ分かる。 その足でその山頂に行くと、やはり結構な人で賑わっていた。御在所岳登頂。
残念だが曇りのため景観はそれほど良くない。琵琶湖の方が眺められるそうだが、仕方がないな。 再び先程の観光用の山頂に戻り、椅子に座って休憩する。軽食と水分補給をして、下山に取り掛かる。出発が予定より遅くなってしまったのと、登りにこれまた予想よりも時間が掛かってしまったので、あまり山頂でゆっくりはしていられない。
相棒をロープーウェイ乗り場まで送り、片道乗車券を購入(1,200円/人)。自分はその足で中道下山道入口までやって来る。朝陽台広場を過ぎ、その先にある富士見岩に到着。晴れていれば富士山が見えるという事だが、まあ今日はそんなものは全く見えない。ただ高所感は非常にあり、ちょっと怖いかも。 富士見岩の横に中道の入口がある。中級と言われる登山道にいざ挑戦だ。 最初から岩やロープ、鎖などが現れる。傾斜も山頂付近の為かそれなりにある。ただ、めちゃくちゃ良く踏まれているのでゆっくり行けば問題はない。登りの裏道と違い、岩などが結構傍まで迫っているので、これは歩いていても楽しいかもしれない。一応ストック(シングル)を使っているが、片手は登りは使わなかった手袋をして石や木を掴みながら下る。やはり中級だ。
やがて眺めのいい岩に出る。このような場所は裏道にはなかったので、嬉しい限りだ。 景色を堪能した後にちょっとした岩場を過ぎる。ジャングルジムみたいで楽しいが、相棒がいたら通過するのに結構時間が掛かっていたと思う。。
その後も岩と下りの下山道を進み、山頂から30分ほどで有名なキレットに到着した。先に数名が登っていたが、確かに高さはある。また両側は谷へ落ちており、恐怖感をそそる。 まあ今日は平日で、それほど混んでいないのでゆっくりと登り始める。 意外と楽である。これまで下ってきた登山道の岩場とそれほど変わりはない。足場もしっかりしているし、鎖もあるのでかなり安全に登ることができる。昨年槍ヶ岳の山頂を登ったので、ほとんど苦にならなかった。まずは一安心。
登りきると結構息が荒れてしまった。ひと息つく。結構たくさんの人が休憩している。ロープーウェイからも良く見えるようで、何名かが手を振っている。もちろん振り返す。 キレットを登る様子を動画で撮ったので雰囲気だけでもどうぞ(ゼイゼイ言ってますが)。 さて、ここから再び登山道に戻る。一応稜線のようで岩はあるが、歩きやすい。景色も時々見られてよい。 そしてしばらくすると楽しみにしていた「地蔵岩」が現れた。 中々中々。 本当に見事なバランスで乗っているもんだ。近くまで行くと角度が変わるので面白くないが、まあそれにしても本当に見事なもんだ。 ただ近くに蜂がいて、あまりゆっくりはしていられなかった。オレンジ色の大きい体。ちょっとまずい奴だ。 その後も岩の間を歩くように進む。するとやたら大きな岩が現れた。 「おばれ岩」だ。 なるほどなるほど。 確かにでかい。そしておばれているようにも見える。それにしてもおばれている方が大きく見えるのは気のせいか。 とは言え、人は、いや自分も沢山の人におばれるようにして生きているのだと思ってしまう。いつまでもおばれるのではなく、できれば背負う方にもっとならなければならないはずだ。そんな事を考えてしまった。
さて、おばれ岩を過ぎて10分ほどで中道から裏道へ繋がる分岐点に着く。ロープーウェイ駐車場まで行かなければならないので、帰りも最後は裏道を使った方がいい。 ちなみにこの中道と裏道のバイパス道。あまり人が通らないのか、ちょっと不気味である。曇りで既に15時過ぎ。薄暗くなってきているのは仕方ないが、あまり気持ちの良い道ではない。足跡はまずまずあるので大丈夫だが。 まあでも愛知の130山で腐るほど人気のない山を歩いているので、こういうのには慣れてはいる。 15分ほどでバイパス道を通過。再び裏道へ戻って来る。やはりここは整備されていて歩きやすい。 それでも行きと違って曇っているので暗くはなっている。だが、一度通った道なので安心感が違う。 スイスイと歩いて16時前にロープーウェイ乗り場まで戻ってきた。 標高こそ1,200m程度だが、非常に登り応えのある面白い山であった。コースもバラエティーに富んでいて、登る人を飽きさせない。難易度もそれなりにあるのが、山頂からは最高のエスケープルート(ロープーウェイ)もある。鈴鹿の中でも人気があるのがよく分かった。天気のいい日、できれば秋の紅葉の時期にまた登ってみたいと思う。
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